放射線科

放射線科では、胸部・腹部・骨などの一般撮影装置をはじめ、透視撮影装置、CT装置、MRI装置、骨密度測定装置などを用い、全身にわたるX線検査を行っています。

透視撮影装置では、PEG交換や血管へのカテーテル挿入確認、血管造影、PTA(経皮的血管形成術)などの検査・治療を行っております。また、CTでは短時間で広範囲の断層画像を取得でき、MRIでは放射線を使用せずに高精細な画像診断が可能です。

平成28年8月よりPACSを導入し、フィルムレス運用を開始。フィルム出力を大幅に削減するとともに、令和4年6月には電子カルテの導入により、オーダーリングシステムを活用したスムーズな画像診断体制を整えました。
さらに令和7年7月1日より、新たに1.5T超電導磁石MRI装置を導入し、より高度な検査の提供が可能となりました。

現在、診療放射線技師3名の体制で検査業務を行っており、患者さまに安心して検査を受けていただけるよう、機器の安全管理と技術・知識の向上に日々努めています。放射線科スタッフ一同、村上記念病院の一員として、地域に根ざした安全・安心の医療を提供してまいります。

装置のご紹介

X線一般撮影装置

主な検査部位:胸部、腹部、骨

X線を用いて胸部や腹部・全身の骨の撮影を行います。

X線透視装置

主な検査部位:胃、小腸、大腸、血管、心臓

造影剤を使用した血管造影検査や、狭くなった血管を拡張するPTA治療に使用します。
また、PEG交換、カテーテル挿入、ペースメーカー埋め込み術など、透視下での処置にも対応しています。

CT装置

主な検査部位:頭部、胸部、腹部

X線を用いて人体の断面像を撮影する装置で、短時間で広範囲の撮影が可能です。
撮影部位や体格に応じて被ばく線量を最適化する機能を備えており、不要な被ばくを軽減します。
また、造影剤を使用した精密検査や、得られたデータを基にした3D画像の作成も可能です。

MRI装置

主な検査部位:頭部(脳梗塞)、頭頚部、脊髄、四肢の関節(肩、膝等)

1.5Tの強い磁場とラジオ波を用いて体内を撮影する装置です。X線を使用しないため、被ばくの心配はありません。ただし、体内に金属や医療器具がある場合は検査ができないことがあります。   

最新のAI技術(ディープラーニング)によるノイズ除去技術を搭載しており、整形外科・消化器・脳神経・血管領域など、全身にわたって高品質な画像の提供が可能です。
また、造影剤を使わずに脳血管や頸動脈を描出でき、脳動脈瘤や血管の狭窄の診断にも有効です。

骨塩定量測定装置(DEXA法)

主な検査部位:腰椎、大腿骨、前腕骨

異なるエネルギーのX線を用いて骨のカルシウム量を測定することで、骨塩量を算出し、若年成人や同年代との比較により骨粗しょう症の診断を行います。検査時間はおおよそ5分程度です。

MRI検査依頼について

当院では、他の医療機関からのMRI検査のご依頼を受け付けております
以下の手順に沿ってお申し込みください。
※本手続きは医療機関向けです。一般の方からの直接のお申し込みはできません。